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【記者コラム】村田祐樹 潜在能力が開花

 今年も残り3カ月になり残りのGⅠレースは寛仁親王牌、競輪祭の2つになった。すでにグランプリ出場を決めているのはGⅠを制した郡司浩平、平原康多、北井佑季、古性優作で、獲得賞金5位から7位の清水裕友、真杉匠、脇本雄太の出場が有力になり、8位以下の岩本俊介、新山響平、窓場千加頼、吉田拓矢、深谷知広らが賞金の上積みを狙い、残りのGⅠでVを目指す態勢になっている。

 17日から弥彦競輪で開催される寛仁親王牌は、選考基準が全プロ大会の競技の成績が優先されるため、出場メンバーは特徴的なものになっている。初日メインの理事長杯には、SS班選手以外でスプリントVの河端朋之、1㌔タイムトライアルVの菊池岳仁が出場する。他の出場選手も競技で活躍した選手の名前が目立つ。注目は1㌔タイムトライアルで3位になり特選スタートの村田祐樹(26=富山、写真)だ。

 A級時から力強い先行で注目されていたが、9月岐阜記念で初の記念決勝進出を決め、決勝戦では強烈なカマシで3着の大活躍。潜在能力が開花した。

 「3コーナーではチャンスと思ったけど最後は脚がいっぱいでした。力勝負で3着は良かったですが、まだまだ足りないところは多いので力をつけていきたい」

 続く小松島FⅠ戦でも積極的な走りで奮戦。着実にステップアップしている。2回目のGⅠ出場で躍進の走りは上位選手にとっても大きな脅威となる。

 9月青森記念ではダークホースの佐々木真也が記念初Vを飾るなど新勢力の台頭が急だ。3日からは熊本競輪で再開後初の記念が行われる。ここでも一気に注目を集める選手の出現があるのか。グランプリ出場を巡る熱いバトルと同時に、新勢力のチャレンジが終盤戦を盛り上げる。(緒方 泰士)

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